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美味しいサンドイッチの作り方
第25章 7日目 樹さんの屋根裏部屋 ~朝~
ちゅ♡と…頬に光にキスをされて
その不意打ちのキスに驚いてたら。
ちゅ♡と今度は唇にキスをして来て。
よしよしと私の頭をなでると。
『んじゃ、部活…、行ってくるわ』
「い…ってら、しゃ…い?」
キス……されちゃった…。
こっちに手を振りながら光は
元気に…部活に行くのに
倉庫を出て行ったんだけど…。
私は光の姿が見えなくなるまで
そこの入り口の所で見送って。
しばらくの間…ぼーっとしてて。
さっき光にキスをされた
自分の唇に…まだ…光の
体温が残ってる感じがして…、
自分の指で…唇をそっと抑えた。
翔は…朝は弱いから…多分
まだ…この時間は眠たいだろうし。
スープとサラダとは出来てるし。
カレー味のキャベツ炒めもあるから
翔と私がホットドックを
食べる分ぐらいは残っていて。
「まだ…早いし……
もうちょっと…寝ようかな?」
2階に戻ると…すやすやと
眠っている翔の横に
もそもそと私は潜り込んで。
光が部活に行っちゃったから
ベッドもさっきより広く感じて。
寂しいなって思いつつ
昨日の夜の…えっちの疲れが
まだ身体に残ってたから。
いつの間にか…私は
眠ってしまっていた…。
ーーー
ーー
ー
『なゆた?…なゆた…。
もうそろそろ、起きない?』
早朝に…光に起こされたけど
今度は翔が私を起こして来て。
「んん?もぅ、…朝ぁ?」
『うん、朝だよ…。なゆた…
光に朝食用意してくれたんでしょ?
ベーコンエッグにしたけど…』
下のキッチンで用意した朝食を
上に持って来てくれてたみたいで。
木製のプレートにホットドックと
ベーコンエッグとサラダが
綺麗に盛り付けてあって。
スープも温め直してくれてた。
「朝ごはん……美味しそう…」
『僕はホットドック仕上げて、
ベーコンエッグ焼いただけだよ?
作ったのなゆただよ、ほとんど』
「でも、翔の盛り付けが綺麗だから
オシャレなカフェのモーニングみたい」
リビングの所で翔と一緒に
朝ごはんを食べて。
『そう言えば…貝殻まだ、
どれにするか選んでなかったね』
このテーブルの中に
飾られてる貝殻を
持って帰っていいよって
言われてたのを忘れてて。

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