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わたしの秘密
第2章 猛
夜9時過ぎの公園には、私たちしかいません。そのおやじがベンチから立ち上がって歩き出すと私もその後にしたがいました。そして、おやじは公衆トイレに入りました(男性用です)。少しだけためらったけれど、好奇心が勝ってしまって、生まれて初めて、男性用のトイレに入りました。男性用の小便器を見て、不思議な気持ちになりました。個室はひとつしかなく、扉が5センチくらい、空いていました。私はものすごく、どきどきしていました。「私、何しているんだろう」という気持ちもありましたが、体が自然と前に引っ張られるように進んでいきます。そして一番奥の個室の扉を開きました。
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