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ご主人様の愛はこの身に注がれる
第2章 蜜月夜の始まり


どうして、そこまで私を求めるのでしょう。
グレン様のお屋敷に来るまで、会話をした事さえありませんでしたのに。


「グレン様···」


グレン様の指がメイド服の襟のリボンを解いた。
それからは流れるように、メイド服の背中のファスナーを下ろされてしまった。お止めするなら今しか無いと、私はグレン様にお声をかけましたが···。


「私がどれほどアメリアの事を慕っていたか···」
「んっ、んん····、」


切なそうな表情を浮かべ、次の瞬間には唇を奪われてしまい、私は目を丸くしてしまいました。···男性の唇が、こんなにも柔らかくて温かいなど今の今まで知る由もなく生きてまいりました。

チュッ、と何度も角度を変えて口付けされる度に私の唇は唾液に濡れて、息継ぎなど知らない私は息苦しさに微かに唇をら開きました。すかさずにグレン様の熱い舌が私の口内に侵入し、私の舌を優しく愛撫するように撫でて、胸の奥に微かな幸福感と気持ちの良さに瞳を潤ませました。


「はっ、···アメリア···」


しばらく続いた熱い口付けに、私の口の端からは唾液が零れ落ちたのを、グレン様が親指で優しく拭いました。


「グレン様···」
「可愛いね、目がとろんとしてる···アメリア、愛している」


メイド服のワンピースを脱がしながら、グレン様の指先がブラウスのボタンをプチプチと外して行く。グレン様はその間にも、私の耳に唇をよせて食みながら唇を降下させて行きました。


「んんっ、····やっ、くすぐったいです···!」


ちゅっ、ぴちゅ、と舐められて、キスされて耳から脳髄がとかされそうな感覚に、体が栗だった。

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