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オトナのクリスマス
第1章 オトナのクリスマス
(あっ・・・!)

次の瞬間、男が花壺の肉壁をぐじゅっとひっかきながら三本の指を抜き取った。

じゅぽっ・・という栓を抜くような音とともに、男の指が外に出ると、同時にシャンパンのように綾乃の潮が勢いよく噴き出した。

ぶしゅっ、とひと噴き。

さらに男にキスされて感じて、ひと噴き。

「入れるよ、綾乃」

絶頂のしびれが収まらないうちに男のものが分け入ってきた。

じゅぶぶぶ、っという熱い感触とともに先ほどの指とは比べ物にならないくらいの圧迫感が綾乃を満たした。

少し動いただけで、肉壺の襞すべてをさすられて、抽挿するごとにむくむくと粘膜が鬱血するのが分かった。二人の濡れた薄肌が少しの隙間もないほどに密着し、絡み合っていく。

そのたびにじゅぐっ、じゅぷっとつなぎ目から淫靡な音が聞こえ、耳からも快楽がひろがる。

綾乃は全身に満ちていく愉悦にうっとりと目を閉じ、男の背中を手のひらで撫でた。

(どう?いい?綾乃)

(うん。とっても・・・)

囁き合いながら男の揺れに綾乃の体もいっしょに揺れた。

(幸せ・・・)

綾乃は男の顎を引き寄せて唇を重ねた。

こんな幸福感があっていいのだろうか。目の淵に涙がにじむ。

(あたし、女なんだ)

母でもなく、薬屋でもなく、男の前で綾乃はただの女になった。
男は綾乃を抱きすくめて無心に腰をゆすった。

(綾乃、会いたかった)

(あたしも・・。さんた)

気持ちを確かめ合った次の瞬間、絶頂の波が押し寄せた。

(綾乃・・)
(ああっ・・いく・・)
(俺も・・)


金髪の前髪の隙間から覗く茶色い瞳が、切なそうに光って綾乃を見下ろす。

(・・燦汰・・!)

男の固い肉茎が、綾乃の痙攣する肉壺に抱かれて精を放った。
綾乃は同時に果てた悦びを噛み締めるように、目を閉じて男の温かな感触を味わった。

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