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町娘の私が獅子獣人の番にされることになりました
第3章 「ここから逃してあげるっていったらどうする?」
「…俺が逃してあげるって言ったら?」
「そんな、お気持ちだけいただきます…逃がしたらリカルドにひどいことされちゃいますよ」
「即答なんだ?リカルドのどこがいいの?強引でしょ?」
「そうですね…強引で意地悪で最低なこと沢山しますけど…」
「…結構いうね」
「でもすごく優しくてもふもふしてるところが」
「なんだそれ」
彼は顔を背けるが耳が赤くなっている
「変なこと言いましたか?」
「いや、別に…」
「リカルドに髪の色似ていますね、見た目は全く違うのに…親戚とかですか?」
「んー…まぁそんな感じ?」
「そうなんですね!…あの…なんで私にこんなに執着してくれるのでしょうか?人間なんて私以外にもいると思うのですが…」
「…」
彼が私をじっと見つめ顔が近づいてくる
(キスされる…!)
「だめです」
手で唇を覆う
「知りたいんでしょ?」
「こういうことは…だめ…です」
「…冗談だよ」
「…獣人はこうやって身体に教え込もうとするけど…私は言葉が欲しいです。じゃないとわからないです…っ」
彼が一瞬だけ驚いたように目を見開くがすぐに意地悪な笑みを浮かべる
「考えとくね…じゃあ」
背を向け歩き出す
「また会えますか?」
彼は振り向かず何も言わず手をひらひらと振って歩いていく

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