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あなたに抱かれたい
第7章 入籍前の熱い一夜

- オーダーメイドのウェディングドレスが仕上がりました。
一度試着にお越しください -

フォトウェディングの一週間前になって、ようやくオーダーメイドしたウェディングドレスが仕上がったというメールが久美子の元に届いた。

「ね、あなた。この日はお休みを取れるんでしょ?
出来ればあなたにも見てもらいたいのよ」

フォトスタジオまでは電車を何本か乗り継がなくてはいけないので、久美子としては拓哉に車で送り届けて欲しかった。

「試着を見てしまったら当日の楽しみがなくなるじゃないか」

休みを取れなくはないが、ハネームーンへ行くために一週間もの長期休暇を申請してあるだけに、拓哉としては気が重かった。

「パパ!お嫁さんのために自ら進んでドライバーを買って出るものじゃないかしら?」

すっかり継母になってくれる久美子の味方になってしまった娘の茉優が助け船を出してくれる。

「どうも我が家は女性陣のパワーが強すぎるよ
ハイハイ、わかりましたよ、お供すればいいんですね?」

女の尻に敷かれるというのは情けないようで、意外と心地よい。
こうして甘えてもらえるのが嬉しい。

「茉優も将来のために一緒に来るかい?」

「私はいいわ、新婚さんのお邪魔虫になりたくないから」

本当は茉優だって新しいママのドレス姿を真っ先に見たい気持ちはあるけれど、新婚さんなのだから二人だけの時間を作ってあげるのが自分の役目だと思った。

「正弥はどうする?一緒に行くかい?」

「えっ?ついていってもかまわないの?」

「あんたは私と一緒に勉強よ
来年は受験でしょ?志望校に入学したいんじゃなかったっけ?」

せっかく茉優が気を利かせて二人っきりにさせようとしているのに、男の子って気が回らないからダメねと
茉優は拓哉と久美子に動向したがるのを牽制した。

「はいはい、わかりましたよ」

膨れっ面で同行したいのをあきらめた。

「じゃあ、二人で行ってくるから、留守番をよろしくな」

「わかってるてば!ハイハイ、さあさ、早く行きなさいよ!」

茉優が車のスマートキーを父の拓哉に握らせ、尻を叩くように追い出した。
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