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あなたに抱かれたい
第7章 入籍前の熱い一夜
着替えを終えて駐車場の車に乗り込むと、早速にも久美子は両親にフォトウェディングに立ち会えることを知らせた。
- 本当なの?私たちも列席してもいいのね? -
思いがけない報告に久美子の母は飛び上がらんばかりに喜んでいるのが受話器から聞こえる声で手に取るようにわかった。
「お母さんもお父さんもぜひ参加したいって」
「そうか、喜んでもらえるのなら何よりだ」
じゃあ、俺も茉優と正弥に知らせておくかな
そう言って茉優のスマホに連絡をいれたが電話に出ない。
仕方ない…LINEで用件だけを伝えておくとするか…
その頃、茉優と正弥は、一緒にお風呂に入って情事の痕跡を綺麗に洗い流していた。
バスルームから出て、バスタオルで体を拭きながら、なにげにスマホをチェックすると父の拓哉からのLINEが届いていた。
- 来週のフォトウェディングだが、お前たちにも出席して欲しいんだ。いいかな? -
そのLINEを読んで「正弥ぁ~、来週のフォトウェディングなんだけど、父さんが出席して欲しいって」とふるちんでバスタオルも腰に巻かずにバスルームから出てきた弟の正弥に伝えた。
「え~っ?行かなきゃなんないの?
かったるいなあ…」
「まあそう言わずに、久美子さんのウェディングドレス姿を拝ましてもらうのもいいんじゃない?」
「そっか、久美子さんの花嫁姿かぁ~…うん、それも悪くないね、わかった、行くよ」
久美子をかなり気に入っている正弥は鼻の下を伸ばしてデレデレしながらそう言った。
血は争えないというか、正弥も父の拓哉同様に久美子に惹かれているのかと思うと、嫉妬心がメラメラと燃えた。
茉優はスマホを手にすると父に電話をかけた。
しばらくの呼び出し音の後、「はい、篠塚拓哉のスマホでございます」と久美子の声がした。
「えっ?久美子さん?あの…父は…」
「拓哉さん、今は運転中でスマホに出れないのよ
ご用件なら伝えますけど」
「そっ、じゃあ、父に伝えて、ウェディングは姉弟二人して参加しますって」
「まあ!参加してくれるのね?ありがとう嬉しいわ」
そう答える久美子の受話器の向こうから - 何だって? - と父の声がした。
「茉優ちゃんも正弥くんも参加してくれるって。良かったわね、あなた」
父を「あなた」と呼ぶ声に腹がたって、茉優はなにも言わずに通話を切ろうとした。

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