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あなたに抱かれたい
第7章 入籍前の熱い一夜

通話を終えかけて、ふと思い付いたように「そうだ、お二人はこの後、こっちに帰ってくるの?」と聞いてみた。

- 拓哉さんに私の部屋に送ってもらって引っ越しの準備を手伝ってもらうの -

「そう…じゃあ…父に伝えて、しっかりお手伝いしてあげてねと…それと、ウチの事は気にしないでいいからと…もし遅くなるようなら泊めてあげてください」

そのように伝えると、あなた、今夜、私の部屋に泊まってゆく?茉優ちゃんがね、お泊まりしても構わないって言ってくれているの。と、弾んだ声で拓哉に伝えていた。

そうか、それなら久美子の部屋でゆっくりさせてもらおうかなとスマホの向こうから嬉しそうな声がした。

「拓哉さんには今夜泊まっていただくことにしたわ」

実のところ、少しでもフィアンセの拓哉と一緒にいたかったから、茉優の申し出は願ってもないことだった。

スマホの通話を終えると、茉優は弟の正弥に「パパ、今夜は帰ってこないって」と伝えた。

だから、今夜はたっぷりとあんたを可愛がってあげると言うと、
風呂上がりで素っ裸のままの正弥に茉優は抱きついた。

父の拓哉も婚約者の久美子と一晩一緒にいられると、久美子が結婚して同居するために引っ越しの準備をしなければいけないのに、スケジュールが狂ってしまうのを承知で久美子をラブホテルに連れ込んだ。

「もう!荷物だってまとまっていないのに…」

「大丈夫さ、フォトウェディングまで仕事帰りに毎晩でも君の部屋に寄って手伝ってやるさ」

僕はね、一分一秒でも久美子と一緒に居たいんだよ。そう言ってラブホテルの一室に入るなり抱きついた。

「もう!あなたって情熱的なんだからぁ~」

職場では決して見せることのない女に甘える姿…
その姿を知っているのは私だけなのだと久美子は妻というポジションを与えられたことに素直に喜んだ。

クルリと正面を向けられ、そのまま背中を壁に押しつけられた。
ヒールを履いたままなので、いつもより彼の顔が近い。
拓哉は少し顔を傾けて、久美子の唇にキスを落とした。そのキスは唇が触れる程度の軽いものだったが、すぐに深いものになり、久美子の口の中にぬるしとした感触の舌が忍び込んでくる。ぞくりと震えにも似た感覚に襲われる。

呼吸をする暇もないぐらいの連続のキスに、久美子は必死に彼の体にしがみ着いた。
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