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防音室で先輩に襲われて…
第3章 ちょっとしたハプニング
……だが、彼女は動けない。
「椎名先輩?…あ…の…っ」
「……」
「すみませんもう大丈夫なので、手を離してもらえますか……!?」
椎名の上で仰向けの彼女の両肩は、男の手でしっかりと挟みこまれている。
「先輩に乗ったままは申し訳ないのでっ…そろそろ、おりたいです」
「だめ」
「えーー…」
「君が怪我しそうで怖かったから、もう少しこのまま…」
「…ッ…?」
離すどころか、彼の手は乃ノ花を背後から抱き締めた。
「???
……?……???」
ギュッ...
「…ッ…???」
乃ノ花がパニックに陥るのも無理はない。
「あっ…あっ…あっの…//」
「……ん?」
「ごめ、ごめ、なさいっ……その、転んだりして……ごめんなさい!あの、ちゃんと謝ろうと思うので、離して……くださいませんか……!?」
「乃ノ花ちゃんはもう充分に謝ってるよね」
「──!そうですね!…ええっと…なら…どうすれば離してもらえるのでしょうか…!?」
「──…キスしたら」
「え……?」
「俺にキスしてくれたら離してあげるよ?」
「──────」
椎名のとんでもない提案を聞いて、限界をむかえた乃ノ花の思考は停止した。

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