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防音室で先輩に襲われて…
第7章 反抗したらどうなるか

『俺に頼まないと終わらない』と彼は言う。

 けど乃ノ花はずっと頼んでいる。『やめて』と。『とまって』と頼んでいる。

「ハァハァハァ…‥ハァッ‥ぁ//」

 もどかしくて苦しい、恥ずかしさで涙が止まらない。この状態を終わらせてもらうには…いったい何を頼めばいいのだろうか。

「‥ぁッ…‥はぁ、ぁッ‥‥‥//‥どうし、たらっいいの‥!?」

 ゆっくり考えている時間も余裕もない。

「シ─…椎名先輩‥‥ッ…ごめ、なさい、あのっ…‥お願い、ですから、許し、ください‥…!」

「…?」

「許して、ください‥──ッ‥…やめ て…‥ください‥‥…!!」

「……」

 涙でぐちゃぐちゃの顔で乃ノ花が懇願する──。

「──っ」

 椎名は目を丸く見開き、瞳を妖しく輝かせた。



「──…ク」

 噛み締めるように喉の奥で笑う。



「はは!…あっという間にしおらしくなったね?あれほど一生懸命…俺に反発してたのに…もう諦めたの?」

「‥ぅ‥ぅぅ…ぅ…」

「いい子だ」

「‥‥ッ…ぅ」

「俺がほしかった答えとは違ったが……可愛いから許してあげるよ」

「‥‥‥ぁぁぁ」


(ああ……許してもらえる……嬉しい)


 思考が麻痺した頭で…乃ノ花は呑気に安堵する。



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