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防音室で先輩に襲われて…
第2章 親切で優しい生徒会長



 .....ガチャッ



「やぁ」

「──…!」

「今日も遅くまで残ってるね、ご苦労さま」

「椎名先輩…っ、こんにちは」

「うん、こんにちは」

 慌てた乃ノ花が振り向いたそこには、この秀悠高校の生徒会長がいた。

 生徒会長、椎名 彰 ( シイナ アキ )。

 教師からも信頼が厚く、生徒から絶大な人気を集める人物だ。

(梅雨が終わって蒸し暑いのに爽やかだなぁ。…て、うう、顔面偏差値が高すぎて眩しい…)

「椎名先輩こそ、遅くまで残ってるじゃないですか…」

「いちおう生徒会の仕事があるしね。今は予算決めの時期だから、とくにね」

 椎名は放送室の戸を閉めて、乃ノ花の隣に座った。

「予算決めってもしかして…!部活の、ですか?」

「……いろいろ、だよ」

「教えてください。やっぱり放送部はなくなっちゃうんですか…!?」

「まさか、そんなわけないよ」

 乃ノ花にまっすぐ見つめられ、椎名は難しい顔をする。

「……って、あー、うん、そう言いきれたら…いいのだけれど」

「やっぱり…」

「ごめんね?気にしないで。これはこっちの問題で、乃ノ花ちゃんに言うことじゃないからさ」

「でも…顧問の先生に言われたんです。部活動が認められるには、部員が3人以上必要だって…。去年は上坂先輩が完璧にこなしていたから、例外だっただけなんだと…」

 悲しい声色で俯く乃ノ花。

「今年の新入生は、ひとりも放送部に入ってくれませんでした」

「……」

「部員はわたしひとりだけ……だから廃部になるんでしょうか……?」

 彼女は恐る恐る椎名に尋ねた。

 部員がたったひとりの放送部は本来、部活として認められない。去年の上坂もひとりだったが、彼がコンクールで良い成績を残したこともあり目をつぶってもらっただけなのだ。



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