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防音室で先輩に襲われて…
第8章 イジメラレ
「優しい声?──…そりゃそうだろう。俺がこうして君に酷いことをするのは君が憎いからじゃない。君が愛らしいから、虐めているんだ」
椎名の声が、ふわりと語尾に空気を含んだ。
優しい
ホッとする。その安堵で余計に涙が溢れてくる。酷いことをするのも怖いことをするのも、同じく椎名なのに。
「…だから俺を苛つかせる発言には気を付けるようにね」
彼は椅子の足元に置かれた乃ノ花のカバンを持ち上げると、それを机の上に置き直した。
「塾の宿題ってどれ?」
「え…?」
「宿題しないと怒られるんだろう?俺がやっておいてあげるよ」
「えっ……や、いいです!わたしが自分でやるので
──…アッ」
「君はまだそのまま」
「ああ…//」
椅子に縛りつけられたまま乃ノ花が動こうとすると、椎名のポケットでカチリと音がした。
すると下着の内側に残されたローターの振動がいち段階強くなった。
「カバン開けるね。あったあった、これが塾のテキストだね。英語と数学…と、生物に化学か。宿題が残ってるのはどれ?ぜんぶ?」
「ッ…‥ぁ‥…いえ、英語です…」
「英語か…ああ、付箋がついてるこのページか」
押し付けられていないとはいえ、トロトロなソコで震えるローターのせいで思わず声がはねる。そんな乃ノ花を横目にクスリと笑いながら、椎名はペンを取り出して本当に塾の課題に取りかかった。

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