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第4章 徹底的に犯される夜

「い…やぁ…！　助け…もう許して…！　うあっ、くぅ…はうっ！」

　何度も押し寄せ一向に遠ざかる気配のない強烈な刺激に体が波打ち、知代をどんどん追い詰めていく。

　刺激が強すぎて上手く息が吸えない。
　酸素を求めて大きく口を開くと途端に権田の肉棒が侵入を試みてくる。

　慌てて唇を引き結ぶも、次から次へと送られてくる電マの振動にまた悲鳴が上がる。

　このままでは、いずれ口の中に押し込まれてしまう。
　それは嫌だ。絶対に嫌だ。

　恋愛感情どころか好意すらも全くなく、その上自分を性欲を満たすための道具のように扱う男の醜悪な肉棒など、間違っても口に含みたくはない。

　想像しただけでも吐き気がしてくる。

　口や舌、唇でそれを愛撫するなど絶対に考えられない。

　しかし電マの強すぎる刺激は知代を大きく消耗させ、いつまでも終わらない細かく強烈な振動は理性を揺さぶってくる。

　正気を保てなくなりそう。気を失ってしまいそう。

　どれだけ体を自由にされても心までは犯させないと自分に強く言い聞かせ耐えてきたが、それもそろそろ限界が近い。

　そして今になっても権田は全く消耗していない。仮に今すぐ挿入されたとしてもすぐには終わらないだろう。

　すでに許容量を大きく超える性感を与えられ、なお今それが続いている知代に長時間のピストンに耐える自信は全くない。
　少しでも権田の肉棒に性的な刺激を与えれば挿入される時間はその分だけは減るだろうが、フェラチオなんて絶対にしたくない。

　それでもこのまま挿入されるのも、今となっては知代には耐え難い。

　となれば、出来ることはひとつしかない。

「お」

　権田が興味深そうな笑い含みの声で視線を下に向ける。
　知代の細い指が権田の肉棒を恐る恐る握っていた。

　せめて手で触って、少しでも挿入される時間を短くしたい。
　そしてこの辱めから解放されたい。いつまでも終わらない電マの刺激から離れたい。

　電マの刺激に悶えつつも知代は必死に肉棒を細い指の内側に包み込んだ。
　知代の悲しい決意は、しかし予想以上に硬く異常なまでに熱い権田の肉棒に早くも挫けそうになる。