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二泊三日の陵辱/浅山知代、十八歳
第5章 外で裸にされ…
 坂巻が知代の部屋に聞き耳を立てていた、というのは勘違いだったのだろうか。

 権田がそう思い始めたあたりで荷物の運び出しが終わったらしい。

『じゃあ積み込んだ荷物の確認をさせて下さい』
『はい』

 坂巻が品名を読み上げ知代が数を答える。時折がさごそと動き回る音がする。推測だがバックドアの内側に積み込んだ段ボール箱を見ながら何を何個あるかの確認をしているのだろう。

 それぞれの段ボールには養生テープを貼り、その上から「ポケットティッシュ500個」のように品物と数が一目で分かるようにしてあった。次の会場に何をどれだけ持っていけるのかの確認は重要だろうし、持ってきた数から今積み込みをした分を差し引けば実際に出た数も分かる。もっとも出数に関しては権田も管理をしているが。

 しばらくは坂巻が品名を読み上げ知代が数を答える声だけが聞こえていた。

『はい、以上ですね。お手伝いありがとうございました』

 坂巻が作業の終了を告げた。性的な接触などはまだ何もない。 

 このまま何事もなく終わってしまうのだろうか。権田が少し呆気なく思っていると「ところで」と坂巻の声が改まった。

 そして。

『昨夜もお楽しみでしたね』

 そんな声が聞こえた。

 来た。

 権田は仕事をそつなくこなしながらも耳により一層の神経を集中する。
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