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第5章 外で裸にされ…

　坂巻の顔は真っ赤に染まり強い興奮の真っ只中にいるのが容易に見てとれる。

　ぎりぎりで見られなかったこと。見られてしまうかもしれない所での行為。それが坂巻の興奮を一段高いところに押し上げている。まるでアダルトビデオのようなシチュエーションに興奮し切ってしまっている。

　清楚で穢れがなく、その実責められればすぐに乱れる少女を外で全裸にさせている。さほどSの気質があるわけでもない坂巻だが、この異常な状況に我を失ってしまっている。

　その分自分がしっかりしなくては。誰かきた時誰かの視線を感じた時にすぐに対応出来るように自分を保っておかなければ。

　もしまた誰かに見られようものなら、それをもとに脅されて体を要求されてしまうかもしれない。坂巻には行為そのものを見られてしまったわけではないが、それをしている声を聞かれてしまったためにこうなっている。

　声を聞かれただけでもこんな恥ずかしい思いを強いられている。

　もしも誰かに直接見られたら。その時に自分が我を忘れて乱れてしまっていたら。

　その想像だけで心臓を鷲掴みにされたような感覚に襲われる。

　だから犯されることは避けられないのであれば、せめて被害は最小限に留めたい。そのために自分をしっかり保っていなければいけない。

　性行為そのものに不慣れで嫌悪すら感じていようとも、犯され続けたせいかそれへの覚悟はあっさりと決まってしまう。これもまた数日前の知代からは想像も出来ないことだったが、もちろん知代本人はそのことに気付く余裕もない。