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二泊三日の陵辱/浅山知代、十八歳
第6章 最後の凌辱
「お二人もありがとうございました」

 ハイエースの運転席から坂巻が言った。残った粗品をこのまま会社の倉庫まで運ぶらしい。

 先程までこの車で犯されていた。それを思うと居心地が悪い。一刻も早く立ち去ってもらいたいが、権田との社交辞令的な会話が続いている。

 ここでの行為を権田に盗聴されていたことを知代は知らない。

「今回お二人にはとてもお世話になりました」
「いえいえ、こちらこそありがとうございました」
「浅山さんも、ありがとうございました」
「え…あ、はい…ありがとうございました」

 急に話を振られて知代はしどろもどろで答える。犯された相手にお礼を言うのはひどく屈辱的な気持ちにさせられるが権田がいる手前挨拶を返さないわけにはいかなかった。

 しかし権田は知代のそんな微妙な気持ちの変化に気づいている。知っている。犯される声を聞いていた。知代のこの困ったような表情だけで股間に血液が集まってくる。

「またご一緒できることがあれば、よろしくお願いします」

 その言葉に知代は背筋が寒くなる。出来ればもう二度と会いたくない。坂巻はいつかまた自分の案件に知代を指名で呼ぶつもりだろう。権田はそう思った。自分だってスタッフとして知代を指名して呼ぶことも出来る。知代は断るだろうが、お互いに相手がいると知らないまま現場で会うこともあるだろう。

「では」

 ハイエースが走り出す。とても軽快とはいえない走りの車だが、ともかく目の前からいなくなってくれた。知代はほっと胸を撫で下ろす。

 しかしまだ。全ての元凶とも言える男が隣に立っていた。
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