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二泊三日の陵辱/浅山知代、十八歳
第6章 最後の凌辱
 もう、するしかない。舐めろと言われたら舐めるしかない。

 意を決して肉棒の根元に指を添える。発火してしまわないのが不思議なほど熱い。思わず指を離しそうになったが意志の力を総動員して耐えた。
 指でただ触るだけ。それだけで知代は大きく消耗してしまう。いまだに知代の性行為への嫌悪と戸惑いは消え去っていない。体は急速に開拓されてもまだ精神が追いついていない。むしろ体が急に開いてしまったからこそ、思考と理性がそれを拒んでいるのかもしれなかった。

 根元に手を添え亀頭を軽く下に向けたせいで先走りの液滲み出させる尿道口が小さく開く。そこが知代には口もように見えた。目のない不気味な深海魚か何かを連想させる。

 なんて醜悪な物体なのだろうと知代は思う。しかしそこで思考を止めた。醜いと思えば思うほど口に含むのが躊躇われる。知代を威嚇するように肉棒がびくんと脈打つ。それが気力を萎えさせる。

 それでもするしかなかった。目を閉じ息を止め舌を目一杯に伸ばす。そのままゆっくりと、肉棒がある方へと顔を寄せていく。目を閉じたのに瞼の裏にその姿は焼きついてしまったかのよう。見えていないのに知代の思考を嫌悪でちりちりと焦がす。

 舌先と肉棒まではほんの数センチ。しかしその距離は永遠に縮まらないような気がした。

 あとどれくらいで届くのか。どれくらい伸ばせば触れてしまうのか。

 そう思った瞬間、舌先に何かが触れた。人間の肉を思わせる硬い何か。人間の一部とは思えない熱い何か。

 それが知代の限界だった。反射的に体を起こしてしまう。頭を抑えるように乗せられた権田の腕を振り払うかのように首を振る。肉棒が触れた舌を口の中にしまうのも拒みたくなる。それほどまでに知代のフェラチオへの嫌悪感は強かった。

 すでに涙で濡れた頬にまた新たな涙が流れ落ちていく。

「どうした、出来ないのか?」

 冷たい声で権田に言われ、知代は顔を覆う。
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