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第6章 最後の凌辱

　権田は表情にこそ出さなかったが内心では小さく驚いていた。

　まさかここまで素直に脱ぐとは。

　最後は脱ぐにしてももっと時間がかかるだろうと予想していた。先程坂巻に外で全裸にされたのが効いている。羞恥への感覚が麻痺してきてしまっているのかもしれなかった。

　とはいえ知代が何も感じていないわけではないということは動きを見ていればよく分かる。しきりと周囲を気にしている。見られはしないかと気を揉んでいる。

　それでも数日前の知代なら絶対に脱がなかっただろう。恥ずかしがりつつ涙を流しながらも脱いでしまう姿に少女の変化を見てとれる。

　男の性欲にはどう足掻いても勝てないのだと体に刻みつけられた清楚な少女の決意は健気でいじらしい。

　知代が大人しく脱いでくれたおかげで随分時間に余裕ができた。脱がさせすぐ挿入をしなくてはいけなくなる可能性を権田は考えていた。しかその予想は外れ知代の体を弄ぶ時間が出来た。

　知代の悲しい決意は権田にとって都合のいい時間を与えてしまう。まるでどこまでも性に翻弄されてしまうかのようだ。

「もうこんなに濡らしてるのか？」

　そう言われて知代は恥ずかしそうに下を向く。自分の体の反応が許せず、しかし言い訳の出来ない状況に反論の余地もなかった。

「う…っ」

　ショーツ越しに割れ目を指で抉られ知代が小さく呻く。ショーツの股間部分はぬるりと沈んでいく。このまま生地ごと中に押し入ってしまえそうだ。

「この濡れ具合は今さっき濡れたという訳じゃなさそうだな。期待して濡らしてたのか？」
「き、期待なんて…」

　期待などしていない。ただ予感はあった。権田に好き勝手体を弄ばれる予感。それに飲み込まれ快感に堕ちる自分。昨日までの行為が思い出される。それが知代の体に性行為の準備をさせる。理性では否定していても体は大きな快感を予期して受け入れようと待ち構えている。