パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第6章 最後の凌辱

「あ…ん、ふ…はぁ…」

　向かい合っての対面座位。権田を跨いでいる分知代の方が頭ひとつ分顔の位置が高い。権田の頭上からは小さいながらも熱を帯びた喘ぎ声が振り、目の前の小さな胸の膨らみが顔に押し付けられる。
　割れ目から溢れ出る蜜は肉棒を伝い権田の陰毛を濡らす。ねちっと粘り気のある音がまた聞こえた。

　権田の腕が細い腰を抱き、そのまま上へと滑る。背骨の浮いた華奢な背中を尻の間を往復する。すべすべとした肌の手触りがなんとも心地いい。

　体を縛り付けていた性の快感がまたもぞわぞわと知代の体に這い寄ってくる。先程の絶頂の残火がまだ燻る体に新たな燃料が投下されていく。

　それでも。

　知代が期待する大きな快感はやって来ない。権田が腰を動かさないからだ。肉棒は先端が触れるばかりでちっとも奥へと入り込んでくれない。

　そう、知代は快感を待っている。二度目の絶頂はすでに理性を完全に弾き飛ばした。体も頭の中も大きな快感を待つことだけでいっぱいになっている。気持ちがいいのが欲しくて仕方がなくなっている。

　それでも権田は動かない。肉棒は自分を貫いてくれない。自分を焦らすことによって最大の快感を得ようとする権田の行為は知代をも焦らす。

　その焦れが行動に現れた。

　知代の腰がゆっくりと沈んでいく。

「はぁ…あ、んん…」

　やっと訪れはじめた快感に気持ちもよさそうな喘ぎの吐息が漏れ、権田の髪を小さく揺らした。

　ついに動いた。権田は内心でほくそ笑む。知代が快感を求めて自ら腰を沈めはじめた。つい先ほどまでは体は快感に溺れつつも羞恥の言葉で抵抗していた知代が、自ら肉棒を股間に咥え込んでいく。

　その動きは激しくはない。じわじわと肉棒が沈み込んでいく。まるで肉棒を膣内でじっくりと味わうかのように。

「ああ…ん、あ…」

　そして二人の隙間がなくなる。