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二泊三日の陵辱/浅山知代、十八歳
第6章 最後の凌辱
 バスから降りて外の空気を吸う。梅雨が近く湿気が多い上にバスターミナルの澱んだ空気。決して澄んだ、綺麗な空気ではない。

 それでも知代は胸いっぱいに息を吸う。

 やっと解放された。悪夢のような三日間から。

 吸い込む空気は少し排気ガスの匂いが混じっていたが、官能的な気配のない空気を吸えるのは本当に久しぶりだった。こんな楽に呼吸は随分長い間出来ていなかったような気がする。

 権田とはバスを降りるとすぐ別れた。体を綺麗にしたくてトイレに駆け込みウェットティッシュで拭っている間に帰ったらしい。出た時にはもいなかった。

 性に対して未熟な少女が経験した性の香りが濃厚な三日間は、ようやく終わりを迎えた。

 この三日間にされたことはきっと忘れられないだろう。それほど知代の心と体に深く刻みつけられた。強引にとはいえ開拓された体はこれからどうなってしまうのだろう。そんな不安はある。

 それでも今は無事に帰り着けたことを素直に喜びたかった。知代にとってはまさに「生還」とも言える、濃厚で過激な三日間だった。

 早く家に帰ろう。ゆっくりとお風呂に入りたい。思えばこの三日間はそれすらも満足に出来ていない。体を綺麗にして、いつもの自分のベッドで犯される心配などせずぐっすりと眠りたい。

 今夜からはもう、恥ずかしいくらいに我を忘れて快感に泣かされることはもうないのだから…
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