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二泊三日の陵辱/浅山知代、十八歳
第2章 二人目の陵辱者
 坂巻と名乗ったその男が今回の案件のクライアントだった。正確に言えばクライアントである制作会社に所属する社員だが、ともかく今回の案件のトップに位置する。地方のショッピングモールでの小さなキャンペーンの仕事。若手に経験を積ませるつもりなのだろう。
 知代はそこまでの事情は知らないが偉い人だと理解して記憶した。イベント現場では立場はよく分からないがディレクターよりも偉い人というのは必ずいる。とはいえ先程エレベーターに乗る時にも思ったが権田と比べてしまうとそういうふうには少しも見えない。影が薄く感じるのは坂巻が細身なせいというだけでもなさそうだ。

 ともあれ、これで今回のメンバーが全員揃った。知代達五人は二台のタクシーに分乗して会場となるショッピングモールへと向かった。

 会場の設営は昨日のうちに権田と坂巻で済ませていたらしい。折りたたみ式のながづくえとパイプ椅子が並び、映像を流す用のテレビモニターも置かれている。イベントスペースから通路に向けて幟を立て、ショッピングモールのロゴが入ったパネルを壁面に置き、その裏側にとりあえず必要な備品を隠し置く。こういう場所でのスタンダードな設営だ。

 準備を終え改めて責任者である坂巻からレクチャーを受ける。仕事の内容は簡単だった。とある企業からの依頼で自社製品を使ったことがあるかどうかのアンケートを取る。商品はウォーターサーバー。使ったことがあるという人は顧客なので手厚く対応するが、今回はまだ使用したことがないという人がメインターゲットだ。新規顧客の開拓。そこまでは届かずともその可能性を探るのが今回のアンケートの目的だ。

 アンケートに協力してくれた人には粗品を渡す。その粗品のバーコードを企業のロゴ入りシールで隠していくのが知代の主な仕事になる。
 用意された粗品は洗剤、ラップ、ボックスティッシュといった日用品。それらはショッピングモール内でも購入出来る。特に持ち歩いていてまんびきにでmkまちがえられるようなことがあってはならない。そうならないためイベントで私はプレゼントで渡したという印のための企業シールだ。

 接客が好きな知代は仕事内容に少しがっかりしたが、いたって簡単な仕事だ。これで出張した分、割高な給料を貰えるなら悪くはさなそうだ。
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