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二泊三日の陵辱/浅山知代、十八歳
第2章 二人目の陵辱者
「ああ、浅山の休憩な、すまんが適当に取ってくれ。ある程度作業が終わって数に余裕が出来たら休んで構わない。昼もいいタイミングで食べてくれ」

 粗品の段ボールをいくつか台車に積みながら権田が忙しそうに言う。表は大忙しのようだ。

「分かりました」

 ひとつ頷くと権田は部屋を出ていった。アンケートは順調に集まっているようだ。そうなると粗品の出数も多くなる。倉庫を往復して粗品を補充するのは権田の役割だった。権田が何が何個出たかの管理をしている以上、補充も自分でやるのが確実と言うのもあるだろう。今回来ているコンパニオンh優秀な人達だと聞いた。権田はきっと大忙しだろう。

 そうは思っても何か労うような言葉をかけてあげようなどとは少しも思わない。仕事上必要な指示をもらい、それに対して了解の返事をしただけ。知代の性格上仕事をさぼることはできないし、それに対して必要最低限の会話を交わしただけだ。

 犯されたことは許せないが仕事には関係がない。犯されたことを坂巻やコンパニオン達に知られたくはない。だから表面上は何もなかったように振舞う。初対面の男とせっくすしたなどと知られるのは死ぬほど恥ずかしい。

 だから知代は仕事に集中した。時々権田が粗品の補充にきて、その度に心が乱されるが隣の休憩室で休むついでにコンパニオンが知代のところまで来てねぎらいの言葉とちょっとしたお菓子を置いて言ってくれた。嬉しかった。そういう気遣いに触れられてそれで何とか気を取り直す。

 そうやって集中しているうちに時間が過ぎ、正午の少し前になった。二時間以上集中して作業していたことになる。シールを貼った粗品の数にも余裕が出来た。権田も忙しそうだし、さすがにここで犯されたりは知ることはないだろうと、知代もようやく警戒を緩める。すぐ隣は休憩室で外は喫煙所。まして今は仕事中。いくらなんでも気を張り詰めすぎだ。

 少し休もう。お昼ご飯はどうしようかな。

 知代がようやくそんなことを考え始めた時、権田が今日何度目かの粗品の補充に来た。台車に段ボールを積み込む。
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