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第2章 二人目の陵辱者

　結局下着はシンプルな白の上下セットを買った。可愛いデザインのものは高かったし今日は黒のチノパンに白のブラウス。色付きの下着が透けてしまうのも嫌だった。

　それに何より。

　もしまた権田に犯されることになったら。当然下着も見られることになる。下着の好みを知られるのは嫌だった。性癖を知られるようなものだとまだ経験の浅い知代は思ってしまう。

　だからなんの飾りも模様もないシンプルな下着を選んだ。

　買ったのは二組。今着用している昨日の下着を今すぐにでも取り替えたい。清潔を好む知代の性格がフェラチオを嫌悪する理由のひとつにもなっている。

　さすがに作業部屋で下着を着替えることは出来ない。バックヤードのトイレは狭いし数も多くない。それで申し訳なくは思いつつもモール内の客用のトイレを借りることにした。買い物をするとすでに臨時入店証は外してある。

　バックヤードの従業員用のよりも綺麗なトイレでまずはブラジャーを付け替えた。トイレの個室で誰にも見られていないとはいえ、そこで胸を露出させるのは思った以上に勇気が必要だった。
　ショーツの履き替えはそれ以上に思い切りが必要だった。外や隣の個室から人の気配がする中で半身ずつとはいえ裸になるのは大きな抵抗を伴った。
　それでも新しい下着に着替えてさっぱりしたい気持ちが勝り狭い個室の中で苦労しながら下着を上下とも着け替えた。

　多少スッキリした気分でモール内のパン屋で美味しそうなパンを三つほど買って作業部屋に戻る。