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二泊三日の陵辱/浅山知代、十八歳
第2章 二人目の陵辱者
思い切ってここで直してしまうことにした。とはいえブラを外して上半身裸になるにはていこうがある。ブラウスのボタンの上の方を何個か外し器用に片腕ずつ袖から抜きブラのストラップを抜いていく。ブラウスの内側の狭い隙間の中、それでも知代は裸にならずにブラを外すことに成功した。
ストラップのアジャスターをちょっとだけ緩める。本当なら鏡の前でカップの位置も微調整したいが今はそこまでは出来ない。この辺りかな、とあたりをつけちょっとだけ緩めた。
次にホックのちくちくの原因を探す。知代の予想通り抜い糸がほつれて飛び出ていた。無理に引っ張ると余計に悪化してしまうかもしれない。知代は私物のバッグから小さなポーチを取り出す。携帯用の簡易的な裁縫セットが入っていた。女子の嗜み、と言いたいがそもそもがノーブラ白ブラウスの今の姿では偉そうなことは言えないし、さらに言えば下着一色を家に忘れてくるという女子にあるまじき失敗が全ての原因なのだ。
そこまで考えて落ち込みそうになり、同時に昨夜からの陵辱の記憶が意識の表層に浮かび上がりそうになる。嫌悪は行為そのものと我を忘れて性感に溺れてしまった自分自身に。わざわざ「性感」などという言葉を選んだのは、自分が「快感」を得ていたと認めなくない知代の清潔さによる。
ひとつ頭を振って嫌な記憶と気持ちを振り払おうとし、なかなかこびりついて落ちてくれないそれらを無視してブラの手直しに向かい合う。
糸切りバサミで丁寧にほつれを切り取る。完全に直せる訳でもないが指で擦るように馴染ませるとちくちくする感覚だけはなくなった。
とりあえず、これでいいか。
ブラの出来上がりを確認していると、こんこんとドアがノックされた。慌てて顔を上げると磨りガラスの向こうに人影が見える。ブラを付け直している時間はない。とりあえずバッグに押し込みブラウスのボタンを掛け直すと同時にドアが開き、クライアントの坂巻が入ってきた。
ストラップのアジャスターをちょっとだけ緩める。本当なら鏡の前でカップの位置も微調整したいが今はそこまでは出来ない。この辺りかな、とあたりをつけちょっとだけ緩めた。
次にホックのちくちくの原因を探す。知代の予想通り抜い糸がほつれて飛び出ていた。無理に引っ張ると余計に悪化してしまうかもしれない。知代は私物のバッグから小さなポーチを取り出す。携帯用の簡易的な裁縫セットが入っていた。女子の嗜み、と言いたいがそもそもがノーブラ白ブラウスの今の姿では偉そうなことは言えないし、さらに言えば下着一色を家に忘れてくるという女子にあるまじき失敗が全ての原因なのだ。
そこまで考えて落ち込みそうになり、同時に昨夜からの陵辱の記憶が意識の表層に浮かび上がりそうになる。嫌悪は行為そのものと我を忘れて性感に溺れてしまった自分自身に。わざわざ「性感」などという言葉を選んだのは、自分が「快感」を得ていたと認めなくない知代の清潔さによる。
ひとつ頭を振って嫌な記憶と気持ちを振り払おうとし、なかなかこびりついて落ちてくれないそれらを無視してブラの手直しに向かい合う。
糸切りバサミで丁寧にほつれを切り取る。完全に直せる訳でもないが指で擦るように馴染ませるとちくちくする感覚だけはなくなった。
とりあえず、これでいいか。
ブラの出来上がりを確認していると、こんこんとドアがノックされた。慌てて顔を上げると磨りガラスの向こうに人影が見える。ブラを付け直している時間はない。とりあえずバッグに押し込みブラウスのボタンを掛け直すと同時にドアが開き、クライアントの坂巻が入ってきた。

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