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二泊三日の陵辱/浅山知代、十八歳
第2章 二人目の陵辱者
「あ、どうも」

 細身でどことなく冴えない印象のクライアントは、その印象通りの挨拶をした。

「お疲れ様です」

 胸元を気にしながら知代も挨拶を返す。

「休憩してたんですけどね、休憩室混んでていづらくて」
「はい」

 モールには食料品などの直営店の従業員もいればアパレルなどの専門店のスタッフもいる。ちょうど昼時ということもあってみんな交代で食事をしにきているのだろう。壁越しにも隣の部屋の話し声などが聞こえてきてたくさんの人の気配を感じる。休憩室は十分な広さがあるがそうなるとゆっくり休むのは難しいかもしれない。特に知代や坂巻のような単発で来ている外部の人間にとってはなおさらだ。

「なのでちょっとこっちの部屋にいさせて下さい。よければついでに少し手伝いますよ」
「あ…ありがとう、ございます」

 よければ、と言われればよくはない。ありがた迷惑だ。胸元の落ち着かなさを隠して知代は無理に笑顔を作る。
 仕方なく椅子をずらして自分の左側に坂巻にためのスペースを空けると、坂巻はそこに自分で椅子を運び知代と並んで座る。

「ずっと一人でやっててくれたんですよね。大変だったでしょう」
「あの…いえ、大丈夫です」

 胸元が気になる知代の返事はどこか上の空。気にしすぎかもしれないが坂巻に見られているような気がしてならない。

 いや実際に見られていた。その視線を追って知代が胸元に目を落とす。
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