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二泊三日の陵辱/浅山知代、十八歳
第2章 二人目の陵辱者
「あ…っ」

 ブラウスに隙間から胸が見えていた。慌てたせいでボタンがひとつちゃんとしまっていなかった。作業をしている間に外れてしまったのか、それともはじめからしまっていなかったのかまでは分からないが、大きく開いた隙間から小さいながらも素直に丸い胸の膨らみが見えてしまっている。

 胸元を抱くように隠してももう遅かった。坂巻はきっと見ただろう。自分の左側に坂巻を座らせたことを悔やんだ。女性用のブラウスは右側が上になる。逆側に座らせれば見られずに済んだかもしれない。

 どこまで見えてしまっていただろうか。知代は胸が小さい。少しの隙間でも乳首見えてしまっていたかもしれない。

 それとなく坂巻を伺うも見えていたのかいなかったのか、手元の作業に集中している。どっちとも判断が難しい。
 それでもボタンは直したい。坂巻の視界に入らないように気を付けながら指を胸元に寄せていくと不意に「浅山さん、でしたっけ?」と坂巻から声をかけられた。

「えっ、あ…はい」

 最大限にびっくりした指先を隠しながら知代は何とか返事を返す。思いもよらない普通の言葉と普通の口調に逆に落ち着かなさを感じてしまう。

「ホテルの部屋、お隣でしたね」
「え、ええ…」

 言いながらも坂巻はもぞもぞしている。そのぎこちない動きから見られてしまったのだと知代は悟った。

「昨日の夜、なんですが」

 ぎくり。知代の細い体が強張る。昨日の夜は権田に犯されていた。坂巻の部屋は知代の部屋の隣…
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