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二泊三日の陵辱/浅山知代、十八歳
第2章 二人目の陵辱者
 今朝部屋を出た時に知代と出くわした時、坂巻はまさかこの少女が、と驚いた。とてもそんなふうには見えないし、そんな姿を想像出来ない。控えめにお辞儀をしてエレベーターに先に乗るようにと前を譲ってくれた姿からは昨夜の喘ぎ声が全く結びつかない。

 なのにあんな声を出すのか。

 朝食を摂りながらも離れたところに座った知代の横目でずっと見てしまっていた。股間を痛いくらいに充血させながら。
 フルーツを小さく齧りながら食べる様子がとても可愛らしかった。

 こんな少女があんな声を。知代の見るたびに坂巻はそう思ってしまう。

「お相手は誰だったんですか?」
「あ、あの…」

 まさか権田だとは口が裂けても言えない。襲われ犯され、その結果我を忘れるほど乱されたなどと知られたくない。

「彼氏ですか?」
「ち、違います…」
「違うんですか」
「え…」

 知代は失言を悟る。出張先に彼氏を連れてきて会社の経費で泊まっているホテルでセックスをするような女だとは思われたくはなかったし、今現在知代には恋人はいない。セックスだって数年ぶりだったくらいだ。
 素直な知代はそれでつい「彼氏ではない」と言ってしまったが、裏を返せば彼氏以外の男と激しいセックスをするのだと、そういう意味で捉えられてしまったかもしれない。

 知代が対応に困っていると「まあ、いいです」と坂巻は椅子の上で尻の位置を直しながらあっさり引き下がった。絶対勘違いをされていると知代はスラックスの上からでも分かってしまう坂巻の股間を見ながら思った。

 もう胸が見えていたとか、そういうレベルの話ではない。先程の坂巻の無表情さの意味がやっと知代にも分かった。胸が見えていたとはではなくセックスをしていたことを知られてしまっている。それをどう切り出そうかと考えている顔だったのだ。
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