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助教 沙霧
第11章 告白
 夜明けの光は、残酷なまでに透き通っていた。

 研究室のデスクで数時間の浅い眠りから目覚めた沙霧は、全身を苛む強張りと、昨夜自分が犯した「暴挙」の記憶に、激しい眩暈を覚えた。
 パソコンの画面はすでに消えている。だが、あの「証」を送信したという事実は、消えることのない汚点として彼女の魂に刻まれていた。

 沙霧は震える指でスマートフォンを手に取った。そこには、誉からの返信が届いていた。

『……美しい。師よ。貴女が積み上げてきた学問という名の衣の下で、これほどまでに豊かな、そしてこれほどまでに「空腹」な真実が脈打っていたとは。貴女が自らその城壁を壊した今、もはや師と弟子の形式的な芝居は不要です。沙霧さん。貴女は、自分が何者であるかを、もう一度、私に告白しなさい』

 初めて呼ばれた、自分の名。
 沙霧という三文字が、彼の唇――あるいは指先――から放たれた瞬間、彼女の中で辛うじて形を保っていた「瀬川沙霧」という虚像が、音を立てて崩れ落ちた。

 彼は知っていたのだ。彼女の正体を。彼女がどこで、どのようなプライドを持って生きてきたかを。そのすべてを知った上で、彼は彼女を深淵の淵へと誘い込んだ。

 沙霧は、ふらふらとした足取りで大学を後にした。
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