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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第17章 結びの島と溢れる想い(前編)
『二神はオノコロ島に降り立つと天の御柱(あめのみはしら)と八尋殿(やひろどの)を立てた。そこでイザナギがイザナミに聞いた。

「あなたの体はどうできている?」
「私の身体には出来上がっていないところが一箇所あります」

それを聞いたイザナギが

「私の身体にはできすぎたところが一箇所ある。そこでどうだろうか、私の身体の余ったところで、あなたの身体の足りないところを塞いで、国を産んだらどうかと思うが?」

「いいと思います」


これが古事記で有名な『成り成りて、成りたらぬ所あり』と『成り成りて成り余る所あり』と言い合うシーン。

考えてみればものすごいダイレクトなプロポーズである。
そして、えっちぃプロポーズでもある。

要するに『子作り中出しセックスしましょう』と言ってるに等しいわけで・・・

「神様はエッチすると国が生まれるのか・・・」
「そうなの。それで、柱の周りを回って出会ったところで声を掛け合って結婚するんだけど、最初はイザナミから声かけちゃって、失敗しちゃうの。ちゃんとした子供が生まれなくて」
「ちゃんとしていないって・・・?」
「解釈いろいろだけど、うまく固まらなかったみたいな書き方だったと思う。」
「ふーん、それで?」

この最初の子は『ヒルコ』って言って、二神はその子を海に流してしまうんだけど、それが後に『えびす神』となるから不思議だ。『えびす』は海の向こうから現れる不思議な存在という意味らしい。

「その後、結局、イザナギから声かけたらうまくいって、最初に生まれたのが『淡路島』」
「え?島生むの!?」
「そう、その後、大八州(おおやしま)・・・つまり日本列島とそれに付随する島を次々生むのよね」

そして、島を生み終わると、今度は怒涛の神様出産ラッシュである。

「ええと、ちょっと待ってね・・・島の次に産んだ神様は、大事忍男神(おほことおしをのかみ)から始まって、1、2、3、・・・」

もちろん、いくらオタクの私でもそこまで諳んじてはいない。この頃にはすでに私はスマホで『国学院大学』のホームページを見ていた。古事記の全文を参照できるページがある。そこでざっと調べただけでも、イザナミは・・・

「32人・・・柱?の神様を産んだみたい」
「そんなに!?」
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