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甘い飴と甘い鞭
第10章 夢と現のその先に
ジェイが語るには、わざわざ金を掛けておれの素性について調べた上でプルオットのことを知り、その後は自力でウェブで情報を募り、そこで情報提供してくれる男がいた、ということだった。
なんとも、本当に用意周到な男だな、と思う。
想像していたより手が込んでいることにおれは少しだけ笑ってしまった。

「それで、おれの写真まで手に入れちまったわけだ」
「それは別の男からだけどな。……お前、あの男に惚れてたのか」
「……まさか」

ジェイの言葉に思わず反射的に口にする。
口にしてもう一度、噛み締める。
まさか。そんなことあるもんか。

「妙な男だったよ、お前のことをいたぶってた調教師のくせに、お前のことをいたく気にしてた」
「へえ、そう」
「おれのせいで会えなくなったのなら、ごめんな」
「……聞きたくない、もういい」

背後で衣擦れの音がする。きっと寝返りを打った音だ。
おれはそれきり、眠ったふりをすることにした。
ああ、くそ。
聞かなければよかった。眠ってしまっていればよかった。
そんな後悔でいっぱいになる。
思い出したくないのに。
空気を察したのか、それきりジェイは何も言わなかった。
おれは、眦に浮かんできた涙をなかったことにした。



その晩、おれは夢を見た。
久々の夢だった。



……ジャラ、ジャラ。

鎖の音。聞き慣れた、あの音。
息遣いが、自分のものなのか、誰かのものなのか。
顎先から伝い落ちる、汗の感覚。

遠く、おれの名前を呼ぶ声がしたような気がする。
それは甘くて、低くて、おれの魂を揺さぶるような。
近いような遠いようなその声色を、おれは誰のものだと思ったんだろう。

たすけてくれ。

乾いた喉で、そう言葉にしたのだけ覚えている。
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