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敗者の美酒
第1章 2014年 厳冬

     咲いたのは、君


もうこれ以上 愛せないと叫んだ

君は頭を振り 僕に愛をせがんだ

朝まだ寒い この季節に

時折ぜんまい仕掛けの 蝶が飛んでいた

あのはっきりとしない色の花が もうすぐ開くね

そして君は 僕の家へようこそ


どんなに探しても 見つからなかったおもちゃ

どんなに隠れても 見つかってしまうかくれんぼ


探して 転んで 涙を流して

君はついに 僕を見つけた

僕は二度と 離さないと思った


今君は 確かに 僕の腕の中で綺麗に 咲いたんだね

あの花のように 散る事は無いだろう


今君と 確かな 奇跡と未来を手に入れたよ

あの花のように 可憐な君の気持ちを 僕の腕の中に




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