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スパイ少女は奴隷になる
第10章 羞恥のお手伝い
「上の方が拭けてない」

 ふと、上を見上げると、背の低い私では、精一杯背伸びをして、飛び跳ねて、やっと届くような高さでした。
 でも、そんなことをしたら、ただでさえ丸見えなのに、余計に目立ってしまうと思い、どうしても動けません。すると、背後で立ち上がるような音がして、足音が迫ります。

「早くやれ」
 ――スパンッ

 お尻から強烈な音がして、鋭い痛みが走ります。
 
「ひぃっ、あっ、は、でも……」
 ――スパンッ、スパンッ

 口答えは許されません。お尻の痛いが増えていきます。そのまま音を上げた私は、泣きそうになりながら、ぴょんぴょんと跳ねて、上の方を掃除します。

 (見ないでください……、見ないで……、お願い……)

 ひたすら、祈るような思いで、万歳のまま、マネキンのように固まった体を跳ねさせました。そして、左端から始まった布巾が右端に到達すると同時に私は糸が切れたように崩れ落ちました。顔には気づかないうちに涙の跡が、身体は勝手にガクガクと震え続けています。

「まだ、真ん中が残ってるな」
「ひっ、ひゃっ、ひゃい……」

 嶺二様の一声で、私は震える手を落ちた布巾に伸ばしました。すると、腕を嶺二様の手が掴みます。私の痩せた手首が彼の軽く握られた拳から生えていて、どうしようもない力の差を感じます。

「遅すぎるから、時間短縮をするぞ」
「じかん……たんしゅく?」
「ああ……」

 嶺二様が懐からボディソープを取り出して、尻餅をついている私の胸元に垂らします。さらに硬い手のひらが上半身で、それを泡立て始めました。突然のことに困惑しながらも、ただ見つめていることしかできません。

「さて、こんなものか」
「あ、んっ……。あのっ、なにを……きゃあっ」

 私が首を傾げると、ほぼ同時のタイミングで彼の指が首輪に引っ掛けられて、立たされます。そして、ガラスに泡のついた体を押し付けます。

「ま、待ってくだひゃっ……、だめ、やぁ……、全部見えちゃう……」
「ほら、早く体を擦り付けて綺麗にしろ。そんな小さい布巾で、タラタラやってても終わらないからな」
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