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影を背負った愛~足りない愛を、君に
第1章 お父さんみたいな人に、抱かれたい~溶け合って満たし合う初夜~
2024年6月某日夜のオフィス。企画部のフロアは完全に静まり返っていた。
時計は夜8時半を回っていた。
47歳の大内健治は、とある80年代の俳優を思わせる渋い容貌の男だった。
深く刻まれた皺、鋭い眼差し、口ひげのある精悍な顔立ち。そして男の色気が漂ってた。
5年前からバツイチで仕事一筋に生きてきた彼は、
部下から「父親のような存在」として慕われつつ、近寄りがたい威厳を放っていた。
その大内課長のデスク近くで、28歳の中山彩香が書類をまとめていた。
少し可愛い顔に眼鏡をかけ、控えめなメイクに、白いブラウスとベージュのタイトスカートというオフィスカジュアルな服装。
派手さとは無縁の真面目で控えめな彼女は、彼女は入社以来、大内さんに強いファザコン気味の恋慕を抱いていた。
2歳の時に両親が離婚して以来、父親とは一度も会っていない。
父親の記憶はほとんどなく、ただ「大きな背中」と「低い声」だけが、ぼんやりとした憧れとして心の奥に残っていた。
大内さんの存在は、
そんな彩香にとって埋めようのない欠落を一瞬で埋めるものだった。
―大内の低い声、広い背中、厳しくも優しい眼差し。
会議で的確に指示を出す姿、残業中に見せる疲れた横顔、時折かける励ましの言葉。―
すべてが、会ったことのない父親の幻影と重なっていた。
その容貌も彩香が好きな80年代の頃の藤竜也に似ており人知れず惹かれていった。
そしてその想いは、いつしか「女としての欲望」へと変わっていった。
誰にも言えない、背徳的で淫らな秘密となり、夜な夜な一人で彼のことを想っては体を震わせてきた。
誰にも言えない、秘めた想いだった。
「中山、まだ残っていたのか。あと30分でフロア消灯になるぞ。」
低く渋い声に、彩香は心臓を激しく高鳴らせた。
「大内さん……すみません。今日中にどうしても終わらせたくて……」
大内さんはネクタイを緩め、疲れた彩香を見て、まるでお父さんみたいな柔らかい声をかけた。
「今夜はレストランに行ったあと、俺の車で送る。こんな時間に女の子一人で帰すわけにはいかない。
少し話しながら何か食べよう」
彩香は頰を赤らめながら頷いた。心の中で何度も繰り返した。
(大内さん……お父さんみたいな人……ずっと、ずっと二人きりになりたかった……)
時計は夜8時半を回っていた。
47歳の大内健治は、とある80年代の俳優を思わせる渋い容貌の男だった。
深く刻まれた皺、鋭い眼差し、口ひげのある精悍な顔立ち。そして男の色気が漂ってた。
5年前からバツイチで仕事一筋に生きてきた彼は、
部下から「父親のような存在」として慕われつつ、近寄りがたい威厳を放っていた。
その大内課長のデスク近くで、28歳の中山彩香が書類をまとめていた。
少し可愛い顔に眼鏡をかけ、控えめなメイクに、白いブラウスとベージュのタイトスカートというオフィスカジュアルな服装。
派手さとは無縁の真面目で控えめな彼女は、彼女は入社以来、大内さんに強いファザコン気味の恋慕を抱いていた。
2歳の時に両親が離婚して以来、父親とは一度も会っていない。
父親の記憶はほとんどなく、ただ「大きな背中」と「低い声」だけが、ぼんやりとした憧れとして心の奥に残っていた。
大内さんの存在は、
そんな彩香にとって埋めようのない欠落を一瞬で埋めるものだった。
―大内の低い声、広い背中、厳しくも優しい眼差し。
会議で的確に指示を出す姿、残業中に見せる疲れた横顔、時折かける励ましの言葉。―
すべてが、会ったことのない父親の幻影と重なっていた。
その容貌も彩香が好きな80年代の頃の藤竜也に似ており人知れず惹かれていった。
そしてその想いは、いつしか「女としての欲望」へと変わっていった。
誰にも言えない、背徳的で淫らな秘密となり、夜な夜な一人で彼のことを想っては体を震わせてきた。
誰にも言えない、秘めた想いだった。
「中山、まだ残っていたのか。あと30分でフロア消灯になるぞ。」
低く渋い声に、彩香は心臓を激しく高鳴らせた。
「大内さん……すみません。今日中にどうしても終わらせたくて……」
大内さんはネクタイを緩め、疲れた彩香を見て、まるでお父さんみたいな柔らかい声をかけた。
「今夜はレストランに行ったあと、俺の車で送る。こんな時間に女の子一人で帰すわけにはいかない。
少し話しながら何か食べよう」
彩香は頰を赤らめながら頷いた。心の中で何度も繰り返した。
(大内さん……お父さんみたいな人……ずっと、ずっと二人きりになりたかった……)

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