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影を背負った愛~足りない愛を、君に
第28章 父の日の前夜 ~夢の余韻(start-2day)~彩香編③
新婚旅行から帰宅してからの夫婦生活は、甘く、濃密で、少しずつ変化していった。

<朝>
健治さんは出勤前、必ず彩香を抱きしめてキスをする。
「今日も誰かに声をかけられたら、ちゃんと報告しろよ」
彩香は幸せそうに頷き、「はい、旦那様」と甘えるようになった。

<夜>
仕事から帰った健治さんは、彩香を抱き上げてそのまま寝室へ連れていくことが多かった。
彩香の体は結婚してからさらに敏感になり、
健治さんの指や逞しい腰使いにすぐに溶けていく。

ベッドで、ソファで、時にはキッチンで

——二人は貪るように愛し合った。健治さんの独占欲は結婚後も衰えず、
むしろ強くなった。

「彩香は俺の妻だ。他の男に笑顔を向けるな」

そんな言葉を耳元で囁かれながら抱かれると、彩香は背筋が震えるほどの快感を覚えた。



ある雨の夜。

彩香は健治さんの胸に顔を埋めながら、ぽつりと告げた。

「健治さん……私、そろそろ……子供が欲しいです」

健治さんは彩香を強く抱きしめ、満足げに低く笑った。

「ああ。俺もだ。お前のお腹に、俺たちの子供を授かりたい」

それから二人は、より積極的に夫婦の営みを持つようになった。
健治さんは彩香の排卵日を把握し、情熱的に何度も愛した。

厚い胸板に彩香を押しつけ、逞しい腕で彼女を固定し、深いところで何度も注ぎ込む。

彩香は毎晩、健治さんの精をたっぷり受け止めながら、幸せに浸っていた。


そして、ある朝結婚から八ヶ月後。

彩香はトイレで妊娠検査薬を握りしめ、震える手で結果を確認した。

二本の線。

「……健治さん!」

彩香は涙を浮かべてリビングに飛び出した。
健治さんはすぐに駆け寄り、彩香を抱き上げた。

大きな手でお腹を優しく撫で、鋭い眼差しをこれまでにないほど柔らかくする。

「彩香……よく頑張った。俺たちの子供だな」

彩香は健治さんの厚い胸に顔を埋め、嗚咽混じりに笑った。

「うん」

健治さんは妻をベッドに連れ、優しく、しかし確実に抱きしめた。

「これからはもっと大事にする。お前も、腹の中の子供も、俺が一生守る」

彩香は健治さんの逞しい腕の中で、満ち足りた表情を浮かべた。


逃げて、迷って、結婚して——
そしてようやく、二人は「家族」という新しい形を手に入れた。
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