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影を背負った愛~足りない愛を、君に
第28章 父の日の前夜 ~夢の余韻(start-2day)~彩香編③
「現実になればいいのに……」
彩香の目から、ぽろりと涙がこぼれた。
頰を伝う涙は、寂しさと、残る甘い余韻、
そして自分が抱いている背徳的な想いへの恥ずかしさで熱かった。
(2年間も片思いしてるなんて……こんな夢まで見るなんて)
大内健治課長。
入社してからずっと、父親のように慕い、いつしか女として欲しくてたまらなくなった人。
昨日の残業中も、健治さんの疲れた横顔を見るだけで体が熱くなった。
しかし、今はただ、誕生日とクリスマスとバレンタインに
お菓子のプレゼントを秘密で渡し合うだけの関係で止まっている。
彩香は両手で顔を覆い、静かに息を吐いた。
「……いや、こんな夢を見るなんていつか近々、現実になるのかも」
少し寂しくて、でも甘くて、胸の奥が疼く。
彩香はベッドから起き上がり、カーテンを少し開けて朝の薄明かりを部屋に入れた。
今日も残業になるかもしれない。
いつか二人きりの残業になって大内さんの車で送ってもらえるかもしれない。
もしかしたらそれが近い未来かもしれない
——彩香は鏡の前で自分の赤らんだ頰を見て、そっと微笑んだ。
彩香の目から、ぽろりと涙がこぼれた。
頰を伝う涙は、寂しさと、残る甘い余韻、
そして自分が抱いている背徳的な想いへの恥ずかしさで熱かった。
(2年間も片思いしてるなんて……こんな夢まで見るなんて)
大内健治課長。
入社してからずっと、父親のように慕い、いつしか女として欲しくてたまらなくなった人。
昨日の残業中も、健治さんの疲れた横顔を見るだけで体が熱くなった。
しかし、今はただ、誕生日とクリスマスとバレンタインに
お菓子のプレゼントを秘密で渡し合うだけの関係で止まっている。
彩香は両手で顔を覆い、静かに息を吐いた。
「……いや、こんな夢を見るなんていつか近々、現実になるのかも」
少し寂しくて、でも甘くて、胸の奥が疼く。
彩香はベッドから起き上がり、カーテンを少し開けて朝の薄明かりを部屋に入れた。
今日も残業になるかもしれない。
いつか二人きりの残業になって大内さんの車で送ってもらえるかもしれない。
もしかしたらそれが近い未来かもしれない
——彩香は鏡の前で自分の赤らんだ頰を見て、そっと微笑んだ。

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