この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
影を背負った愛~足りない愛を、君に
第30章 父の日の前夜 ~夢の余韻~(start-1m) 健治編②
「少し横を向いて。右手を胸の下、お腹の上に……そう、優しく」
健治が指示を出しながら近づき、彩香の腰にそっと手を添えて姿勢を整えた。
指先が触れた瞬間、彼女の体温が伝わってくる。
熱い。生きている。二人分の命がここにある。
シャッター音が響く。
彩香が上目遣いに健治を見て、照れくさそうに微笑んだ。
「もっと……セクシーな感じで撮りたいって、健治さんが言ったんでしょ?」
「……ああ。言ったな」
健治はカメラを下ろし、彼女の背後に回って後ろからそっと抱き寄せた。
逞しい胸板を彩香の背中に預け、大きな手で丸く張った腹部を両側から包み込む。
指を軽く広げ、親指で優しく円を描くように撫でた。
(この感触……毎日触れても、慣れない。葵が動くたび、俺の心臓が跳ねる。彩香の体が、俺の子供を育んでくれている。この柔らかくて、温かくて、逞しい体が……)
「彩香……愛してる」
声が自然と零れた。彩香の耳元に唇を寄せ、囁く。
「俺は昔、女を愛することを忘れていた。いや、忘れようとしていた。
資格がないと思っていた。でもお前が、葵が、俺にそれを思い出させてくれた。
……ありがとう」
健治が指示を出しながら近づき、彩香の腰にそっと手を添えて姿勢を整えた。
指先が触れた瞬間、彼女の体温が伝わってくる。
熱い。生きている。二人分の命がここにある。
シャッター音が響く。
彩香が上目遣いに健治を見て、照れくさそうに微笑んだ。
「もっと……セクシーな感じで撮りたいって、健治さんが言ったんでしょ?」
「……ああ。言ったな」
健治はカメラを下ろし、彼女の背後に回って後ろからそっと抱き寄せた。
逞しい胸板を彩香の背中に預け、大きな手で丸く張った腹部を両側から包み込む。
指を軽く広げ、親指で優しく円を描くように撫でた。
(この感触……毎日触れても、慣れない。葵が動くたび、俺の心臓が跳ねる。彩香の体が、俺の子供を育んでくれている。この柔らかくて、温かくて、逞しい体が……)
「彩香……愛してる」
声が自然と零れた。彩香の耳元に唇を寄せ、囁く。
「俺は昔、女を愛することを忘れていた。いや、忘れようとしていた。
資格がないと思っていた。でもお前が、葵が、俺にそれを思い出させてくれた。
……ありがとう」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


