この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
影を背負った愛~足りない愛を、君に
第32章 父の日の前夜 ~夢の余韻~ 二人交差編
父の日の前夜 彩香 自宅 1LDKマンション


頰は真っ赤に染まり、2週間前に見た夢の余韻と、
明日への期待で胸がいっぱいになった彩香は、ソファの上で天井を見上げて考えていた。

(……話したい。
健治さんに、全部預けたいって思ってる自分を、もっと知ってほしい。
でも、父の日の前夜にこんな話したら、変かな……?)

彩香は唇をぎゅっと噛み、迷いながらもLINEアプリを開いた。
健治さんのアイコンをタップする。

プロフィール画像は、いつもの渋い表情の健治さん。

深く刻まれた皺と、鋭い眼差しの中にわずかに見える優しさ。

指が、トーク画面の下にある通話アイコンに近づいた。

(話さなくてもいいよね……?
でも、明日会ったら、きっと顔に出ちゃう。
健治さん、全部見抜いちゃうんだもん……)

彩香は深く息を吸い、ゆっくりと吐いた。

そして——通話ボタンを、そっと押した。呼び出し音が、静かな部屋に響き始めた。

彩香の心臓が、早鐘のように鳴る。

スマホを持つ手が熱い。

(……出るよね、健治さん……)

彼女はメガネを直し、ソファの背もたれに深くもたれかかりながら、
健治さんの低い声を待った。


呼び出し音が数回鳴り、すぐに低い渋い声が応答した。


「彩香? どうした、こんな時間に」

「健治さん……ごめんなさい、急に電話しちゃって。もう寝てました?」

「いや、まだ起きてた。お前がどうしても話したいことがあるみたいだな」

彩香はベッドの上で膝を抱え、頰を赤らめながら小さな声で切り出した。

「……あの、健治さんと結ばれる前日の朝に、すごく素敵な夢を見たんです」

「夢?」

「うん……。
すごく幸せな夢で……私、健治さんと一緒にいて、温かくて、守られてて……
叶えたかった夢だったから、今すごく幸せなの。本当に……」

彩香の声が少し震えた。

夢の中で見た結婚生活や子供の姿などはぼかしたまま、
胸の奥の甘い余韻だけを伝える。
/390ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ