この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
影を背負った愛~足りない愛を、君に
第33章 初めての二人の特別な父の日~秘密を打ち明けて~①
6月 中旬 日曜日<父の日> 午前中

早稲田大学野球グラウンドでは、1年生内の紅白練習試合が行われていた。

大内健治はスタンドの少し離れた席から、静かに試合を見つめていた。
口ひげを整えた渋い顔に、穏やかな眼差しを浮かべている。

2番セカンドで出場している息子・貴(たかし)の姿を、じっと見守っていた。

貴は177cmのすらっとした体格で、健治にそっくりな凛とした顔立ちと、
落ち着いた雰囲気を持っていた。

性格は父親似で、物静かで芯が強く、責任感が強い。
一方で、頭の回転の速さや分析力は母親譲りの賢さだった。

この試合、貴は3打席目でレフト前への綺麗なヒットを決め、
4打席目には状況を読んだセーフティーバントを成功させた。
瞬足を活かした盗塁も1つ決め、守備ではセカンドとして冷静にボールを処理していた。

試合は貴のチームが3対1で勝利した。試合終了後、二人は近くの公園へ移動し、
キャッチボールを始めた。

「父さん、今日は見に来てくれてありがとう」

貴が落ち着いた声で言いながら、正確なコントロールのボールを投げてきた。
健治はグラブで受け止め、力強いボールを返しながら微笑んだ。

「いいプレーだったぞ。特にあのセーフティーバントは頭が良かった。
状況判断が鋭いな、貴」

貴は照れくさそうに笑ったが、表情は父親似の落ち着いたものだった。

「まだ1年生だから、もっと守備の安定感を出したいんだけど……
先輩の動きを見て勉強してるよ」

二人は無言でボールを投げ合い、心地よい汗を流した。
父子の時間は、言葉が少なくても、静かで充実したものだった。
/390ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ