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影を背負った愛~足りない愛を、君に
第38章 父の日の余韻と、意地悪な愛~二人の甘い月曜日~ 昼編
同日 13時30分 定例部署内ミーティング

彩香は13階の自分の席で深呼吸を三回繰り返した後、
ノートPCを抱えて14階の会議室へ向かった。

心臓の音が自分でもうるさい。

(大丈夫……普通にすれば大丈夫……)

14階の大会議室に入り、いつもの席に着くと、すぐにZoomを起動した。

入室する直前にもう一度深く息を吸い、吐く。

入室しました画面に企画部メンバーの顔が並び始める。

彩香は極力、健治さんの顔が映っている部分を見ないように、
必死に自分の会議資料に視線を固定していた。


しかし——

『では、定例ミーティングを始めます』

低く渋い、聞き慣れた声がスピーカーから流れた瞬間、彩香の背筋がびくっと震えた。



昨夜の健治さんの熱い吐息。

快感におぼれながら「お父さん」と呼んだお風呂での自身の声。

今朝のキス。

健治さんが作ったお弁当のオムライスのハート。

「たっぷり可愛がってやる」というLINE



——全ての記憶が一気にフラッシュバックし、彩香の頰が急速に熱くなった。

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