この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
影を背負った愛~足りない愛を、君に
第39章 父の日の余韻と、意地悪な愛~二人の甘い月曜日~ 夜編①
その瞬間、後ろから逞しい腕が彼女の腰をしっかりと捕らえた。


「捕まえた」

健治さんの低い声が、耳元で直接響いた。
まだ水に濡れた彼の体温が、Tシャツ越しに背中に伝わってくる。
広い胸板と、逞しい腕の力強さが、彩香を逃がさないように包み込む。

「け、健治さん……! い、急に……!」

彩香は耳まで真っ赤になり、必死に前を向いたまま小さく身をよじった。

見学ルーム前の、一階出入り口の少し奥まった場所。

幸いなことに人通りは少ないが、いつ誰が来るかわからない場所で、
健治さんに後ろから抱きすくめられている。

健治さんは彩香の腰を抱いたまま、濡れた髪から滴る水滴を彼女の肩に落としながら、
低く笑った。

「ずいぶん熱心に見てたじゃないか。
……俺の泳ぐ姿、そんなに好きか?」

「ち、違うんです……! ぐ、偶然……!」

彩香の声は上ずり、足の指までぎゅっと丸まっている。

健治さんは彼女の耳元に唇を寄せ、意地悪く囁いた。

「偶然にしては、ずいぶん長い時間、じーっと見つめてたように見えたがな。
……顔、真っ赤だぞ。会議のときより赤いんじゃないか?」

「もう……健治さん、意地悪……!
ここ、人に見られたら……!」

彩香は小さく縮こまりながらも、
健治さんの逞しい胸に背中を預けるような体勢になってしまった。

濡れた彼の体から漂う、微かな塩素の匂いと、男らしい体温に、頭がくらくらする。

健治さんは彩香の腰を抱く手に少し力を込め、満足げに低く言った。

「逃げようとしたのが悪い。
……今夜は、後で俺のマンションに絶対に来い。
たっぷり、今日の『お礼』をしてやる」

彩香の背中がびくりと震えた。
耳の先まで真っ赤になり、恥ずかしさと嬉しさで瞳が潤む。

「……は、はい……」

小さく、息のような声で答える彩香を、健治さんは優しく、
しかし確実に抱きしめたままだった。

見学ルーム前の一階出入り口で、二人の甘く密やかな時間が、再び始まろうとしていた。
/390ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ