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パステルカラー・オレンジ
第1章 お受験
ち「ん・・・・。」

千尋は、布団から手をのばし目覚まし時計に手をかけた。
カチッと目覚ましを止めた腕を再び布団に戻す。

季節はまだ、冬。

明け方の寒さになかなか馴れることはできない。
千尋は夢の続きをみたいがために、もぞもぞと布団にもぐり再び目を閉じた。


ち(確か、りんちゃんはあの時何かを渡してくれたんだーーーー)

ぎゅっと目を閉じても、思い出す事が出来なかった。
幼い頃のりんちゃんの声も、会話も思い出せない。
渡された物もわからず思い出せない会話にモンモンとし、頭に流れる映像だけを頼りに何度か試みる。





はぁ、、、。っとため息をこぼし、千尋はしぶしぶ布団から起き上がった。


ち「やっぱり、思い出せないや!」


婆「ちぃちゃん、今日は受験日だけど思い出せない問題があるの??大丈夫??」


障子の向こうから、おばあちゃんの声が聞こえた。

ゆっくりおっとり話すお婆ちゃんに、受験のことじゃないよと笑って答え、朝御飯を二人で食べた。


お父さんとお母さんは千尋が6才になった時、結婚記念の旅行中に亡くなってしまった。
観光バスが、土砂崩れに巻き込まれたのだ。
親戚同士で引き取り手を誰にするか揉め事になり、千尋自身からお婆ちゃんが良いと言ったのだった。


お婆ちゃんも、千尋を引き取るのに大賛成だった。お爺ちゃんを早くに亡くして、ずっと一人だったお婆ちゃんは、千尋を大事に育てた。
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