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パステルカラー・オレンジ
第5章 先輩
それから一週間、天気は雨だった。
大体の授業は、自己紹介や中学校のおさらいだけで、なかなか身が入らない内容だった。


お昼休憩も、小さなグループが幾つかでき、唯一、理数科女子の三名、、千尋は姫子と美久(みく)の3人でご飯を食べることになった。


姫「ねー、それにしてもさー?りんちゃんだっけ?」


箸をしゃぶりながら、千尋に話しかける。



ち「あ、うん。どうしたの?」



姫「えー、格好いいなーって思ってー♪付き合ってるのー?千尋ちゃん、りんちゃんの事好きなのー?」




千尋は、驚いた顔をして首を横に振った。そして続けて、ただの幼なじみだよっと笑って答えた。


姫「そうなのー?本当ー?」


千尋が真面目に頷くと、姫子お花が咲いたように笑顔になった。


美「うふふ、姫子ちゃん顔。溶けちゃってますね。」


姫「だってー!背が高くてー、サッカー上手くてー、爽やかでー、姫子がそこにお弁当とか持って来ちゃったら、もうすっごく絵になるとおもう!!」


Iカップの胸がたっぷんたっぷん揺れて、姫子は興奮する。



姫「姫子も、りんちゃんって呼びたーい!!」



モジモジと身体を動かして、もどかしさを伝えたいらしい。






小「あの、大崎レオ君。」


教室の傍らでは、金曜日に不運にも学級委員長に選ばれた小林君が大崎に話しかけていた。
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