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パステルカラー・オレンジ
第9章 夢からの伝言
彼は近づいてきた。一歩、また一歩。
千尋は写真立てを落とすまいと、手に力を入れ思わず後ずさる。


ち「あ・・・ぁ・・・・。」


もう一度、手に持った写真と比べた。

ち「あなたは?・・・誰・・・?」


ピタッと動きが止まるのを見て、千尋は一度視線を逸らした。
そして続けた。


ち「どうして、この写真を持ってるの?」



その言葉を聞いて、彼は今にも泣きそうな・・・とても悲しそうな顔をした。


?「doch・・・。」(やっぱり・・・。)


ち「え・・・?」

男はいきなり背を向けて部屋から出ると、お風呂場から千尋の服を持ってきた。
部屋のベッドにそれを置くと、千尋の鞄を玄関に置き、そのまま黙って外に出て行ってしまった。


ち(・・・なんだったんだろう、何って言ったんだろう?とりあえず返してくれてよかった。)

手に持った写真立てを元の位置に戻すと、千尋は服を着て玄関に足を運んだ。
結局、大崎が自分のことを許してくれたのかどうなのかもわからなかった。


ち(月曜日、大崎君に聞かなきゃな・・・でも、気まずいな・・。)


千尋は鞄を掴むと、薄暗い大崎の部屋を後にした。
外にでると、昼間の太陽が目に眩しかった。


そして、自分の部屋に戻るなり、千尋は裸になった。
お風呂場に足を運び、鏡で身体を確認する。


自分の意識が無い中で、一体大崎は何をしたのだろうか。
少なくとも、大崎の前で裸になり、キスマークを付けられた。
そして・・・。


『ちぃちゃん』

『気持ちいい?』

『イッていいんだよ。』

『イッてごらん。』


頭のなかで、声が聞こえる。



千尋は、シャワーを勢い良く出した。

ち(やだやだ、考えたくない!)

温度をグッと熱くして、千尋は身体を洗った。


そして、ひと通り洗い終え、シャワーから出た後も、勉強はさっぱり手がつけられない状態だった。



可哀想なことに、千尋の身体の異変はこの日の夜から起こった。
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