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パステルカラー・オレンジ
第9章 夢からの伝言
その写真は泣きはらした後の、すこしぐずった顔の黒髪の女の子。

そしてその隣に、長い金髪で緑の瞳、目元に涙ボクロが2つあって、白い大きなツバの麦わら帽子をかぶった女の子・・・。


ち(りん・・・ちゃ・・・ん・・・?)



でも、千尋の知ってるりんちゃんは、凛太郎だった。
だけど、このりんちゃんは確かに本物。







ドキドキと鼓動が早くなっていく。
幼き頃の自分の手元には、銀の鍵が。
そして、金髪の女の子が両手に持っているのは、金色の宝箱のようなものだった。
そして写真と同じ宝箱が今、千尋の目の前にあった。

千尋は、宝箱の南京錠に触れる。案の定、固く閉まっていて開いてなかった。



なぜ、大崎がこの写真を持っているのだろうか。
他に写真がないか、部屋を見回した時、自分の姿がスタンドミラーに映った。
首筋に赤い跡がくっきり残っていた。

ち(な・・・なに・・これ・・・アザ・・?)

ミラーに近づいてよく見ると、首元だけでなく、二の腕や胸元、お腹、太もも・・・至る所に赤い跡がついていた。


ち(ま・・まさか・・・キスマーク・・・。)


『ガチャッ』


色々と考えていた時。
突然、玄関の方から音がした。
千尋はビクッとして、慌ててシーツで身を包んだ。

足音が近づいて、ドアが開いた。



ち「・・・ぁ・・・・。」



そこには、金髪の外国人がいた。
何かが重なる。

金髪の髪、緑の瞳。
思えばこの人は、右の目元に涙ボクロが2つある。



まさか、彼は男だ。



背も高くて、大崎と変わらない。
大崎とこの人は、どういった関係なんだろう。

手に持った写真立てと、目の前の男を見比べる。
背丈こそ変わってるものの・・・彼なのだろうか。

頭が真っ白だった。

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