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たゆんたゆん
第1章 生徒
「リボンを解いてここに座りなさい」

桃子は言われたとおり、制服の青リボンを床に落とすと松沢の膝を跨がった。
松沢の太い腕が桃子の細い腰にまわりスカートにかけて撫で回す。
近づく脂ぎった松沢の顔。
桃子はおそるおそる手を伸ばし丸太のような短い首に腕をまわした。
ある程度松沢は顔を寄せると止まる。
桃子がほんのすこし身を乗り出せば唇が重なる距離。
松沢はその容姿どおり汚ならしい男で、一度たりとも強要したことはなかった。
せがむのは桃子からと決められている。
煙草や酒が混じりあったオヤジ独特の臭さに眉をひそめたいのを我慢して桃子は瞳を閉じた。
――全て夢ならいいのに。
桃子の小さな可愛らしい唇と松沢の厚ぼったい唇が重なる。
チュッチュッとリップ音を鳴らしながら桃子は軽くキスをしたあと、松沢の下唇を己の唇で挟む。

「ん……はむ…んちゅ…」

何度か軽く啄むようなキスをしたあと、桃子は遠慮がちに舌を出したが直後松沢の顔が離れた。

「おねだりが下手だぞ結城くん…欲しいなら欲しいともっと積極的にちゅうしなさい」

「はい…すみません校長先生…」

松沢は気分を害したようにみえるがそうじゃない。
セーラー服の上から胸を撫でる手が男の気持ちを如実に表している。
松沢にとって、キスは桃子から与えられる稚拙なもので満足だった。
松沢の顔がセーラー服の胸元に近づく。
前襟のところのファスナーを口にくわえるとゆっくりとそれを下ろした。
初めての時にキャミソールを邪魔だと言われてから下にはブラ以外何一つ身に付けていない。
深い谷間が顔を覗かせる。

「全く…これで成長途中などと言うのだから実にけしからん。なんて破廉恥なおっぱいを持った生徒が我が校にいたものだ」

ハアハアと鼻息を荒くする松沢に桃子は顔をそむけ唇を噛む。

「どうした結城くん。早く言いなさい」

「っ……」

首から手を離し腕を下げるとセーラー服の上着がするりと腕を抜け二人の足元に落ちた。

「も……桃子のイヤらしいおっぱい、どうぞ召し上がって下さい…!」

言い終わるや否や、谷間に鼻を挟む形で松沢がその脂ぎった顔を胸に押し当ててきた。

「ひゃっ…」

「ん〜いい匂いだ……。結城くん…いや、桃子。他の男に触らせてなどいないだろうな?」

谷間に沿って舌を這わし口付けを落とす。
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