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お題小説第8弾『梅雨の暴走』
第1章 梅雨に濡れ…
 8

「あ、あぁ、抑えか利かなくなってきちゃったぁ…
 ねぇ啓くん…見せてよぉ……」

 それは、まるで、昔の彼氏に言っているみたい――


「あ…」

 ボクの猛りは固くなり…
 熱く、いきり勃ってきた。

 だけど、どうしてよいのか…
 ボクには、分からない――


「いいわ、見せてくれたら…」

「……」

「…してあげるから……」

 悠里さんの暴走も、収まりそうもないらしく…
 濡れた、淫らな目で見つめてくる。

「えっ…」

「もう、一年以上も……」

「……」

「わからないかなぁ…
 もう、我慢できないのよ…」

「……」

 まだ、ボクには分からない…

「そのT シャツは彼のだし…
 それに、啓くんがストッキング好きだって言ってくるしさぁ…
 もう、すっかり思い出しちゃったのぉ…」

「あ…」

「だってぇ、その、変態の目がそっくりだしさぁ…」
 悠里さんの目が、ますます濡れてきた。

「え、う…」

「それにさぁ…
 前から啓くんの、わたしの脚を見てくる目む知ってたんだからぁ…」

「う、あ…」
 悠里さんはそう言いながら、また、キスしてくれる。

「…だからぁ、シたいのぉ…
 シてあげるからぁ…見せてよぉ……」

「……は、はい」

 もう、二人の衝動は抑えきれない…

 ボクは、震える指先を、悠里さんに伸ばしていく――


  濡れそぼり
  抑えきれない
  片思い
  逸る想いに
  指先が揺らぐ

       ――終わり――


 
 
 
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