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パートタイマーの淫乱人妻・美香~主婦の仮面を脱ぐ午後
第10章 熟れた体~遊びのつもりよ(4)
私は箸を持つ手を止め、ゆっくりと振り返った。朱音の瞳は、どこか知っていて、どこか楽しげに私を見ていた。その視線は、夜の湖面に映る月のように、静かで、しかしすべてを映し出していた。
「……もうすぐよ」
「美香さん、気持ちよさそうだったね」
心臓が、小さく跳ねた。その跳ねは、凍った湖の氷が、春の陽射しで初めてひび割れる音のようだった。
「……え?」
「だって、私たち、見てたもの。気づかなかった?」
私の頰が一気に紅潮する。朝の光の中で、卓也に開かれていた自分の姿が、一瞬にして蘇る。すべてが、透明なガラス越しに見られていたかのように、鮮やかに蘇る。
「……っ、見てたの……?渉くんも?」
声が上ずる。何も答えず、ただ頷きながら微笑む朱音の顔を今はまともに見れなかった。顔から火が出そう。私は視線を逸らし、トーストの焦げ目を見つめたまま大きく呟いた。
「もう……恥ずかしい……何で覗くのよ」
「だって……朝ごはんって聞いてから、遅いんだもん……どこにいるの?って探したらさ……これだもんね」
「それならそうと……やだ、言ってよ」
「言うわけないじゃん。だって喋りかけたら、終わってたでしょ……いや~、いいもの見せてもらいました」
その羞恥は、夏の終わりに残る、まだ温かい砂のように、ゆっくりと私の内側に沈んでいった。
******
朝食のテーブルには、四つの影が柔らかく重なっていた。
トーストの香ばしい匂いと、私が丁寧に淹れたコーヒーの湯気が、朝の光の中でゆっくりと溶け合っている。卓也が向かい側に座り、渉くんはその隣で卵を割る音を立てていた。朱音は私の隣に座り、静かに微笑んでいる。
私はコーヒーカップを両手で包み、湯気の向こうに視線を落とした。見られていたことが、まだ胸の奥に残っている。その羞恥は、真夏の午後にアスファルトへ吸い込まれた熱のように、触れるたびにじわりと立ち上がり、しかし完全には消えないまま、肌の奥に留まっていた。
卓也が「美味しい」と小さく呟く声が聞こえるたび、昨夜の自分の喘ぎ声が、遠くの潮騒のように耳の奥で蘇った。
「美香さん家で飲むコーヒーって本当、美味しいわ。ねえ、男どもも美味しいとか、褒めるとか何か美香さんに言うこと無いの?」
卓也が笑い、渉くんが何か冗談を言う。四人の声が、朝のキッチンに溶けていく。
「……もうすぐよ」
「美香さん、気持ちよさそうだったね」
心臓が、小さく跳ねた。その跳ねは、凍った湖の氷が、春の陽射しで初めてひび割れる音のようだった。
「……え?」
「だって、私たち、見てたもの。気づかなかった?」
私の頰が一気に紅潮する。朝の光の中で、卓也に開かれていた自分の姿が、一瞬にして蘇る。すべてが、透明なガラス越しに見られていたかのように、鮮やかに蘇る。
「……っ、見てたの……?渉くんも?」
声が上ずる。何も答えず、ただ頷きながら微笑む朱音の顔を今はまともに見れなかった。顔から火が出そう。私は視線を逸らし、トーストの焦げ目を見つめたまま大きく呟いた。
「もう……恥ずかしい……何で覗くのよ」
「だって……朝ごはんって聞いてから、遅いんだもん……どこにいるの?って探したらさ……これだもんね」
「それならそうと……やだ、言ってよ」
「言うわけないじゃん。だって喋りかけたら、終わってたでしょ……いや~、いいもの見せてもらいました」
その羞恥は、夏の終わりに残る、まだ温かい砂のように、ゆっくりと私の内側に沈んでいった。
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朝食のテーブルには、四つの影が柔らかく重なっていた。
トーストの香ばしい匂いと、私が丁寧に淹れたコーヒーの湯気が、朝の光の中でゆっくりと溶け合っている。卓也が向かい側に座り、渉くんはその隣で卵を割る音を立てていた。朱音は私の隣に座り、静かに微笑んでいる。
私はコーヒーカップを両手で包み、湯気の向こうに視線を落とした。見られていたことが、まだ胸の奥に残っている。その羞恥は、真夏の午後にアスファルトへ吸い込まれた熱のように、触れるたびにじわりと立ち上がり、しかし完全には消えないまま、肌の奥に留まっていた。
卓也が「美味しい」と小さく呟く声が聞こえるたび、昨夜の自分の喘ぎ声が、遠くの潮騒のように耳の奥で蘇った。
「美香さん家で飲むコーヒーって本当、美味しいわ。ねえ、男どもも美味しいとか、褒めるとか何か美香さんに言うこと無いの?」
卓也が笑い、渉くんが何か冗談を言う。四人の声が、朝のキッチンに溶けていく。

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