この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
パートタイマーの淫乱人妻・美香~主婦の仮面を脱ぐ午後
第6章 熟れた体~不倫という劇薬(有馬温泉編)
それはごくありふれた、どこにでもある夕暮れのドライブのはずだった。

赤いアウディは、西日に洗われた海岸線を静かに滑っていた。水平線の向こうには、古い絵画の端っこに描かれたような島影が、夕餉の煙と茜色のグラデーションのあいだに浮かんでいる。世界の輪郭が少しずつ曖昧になっていく時間帯だった。

助手席でシートベルトを引いた私は、彼が三度目に視線を落とした瞬間を、決して見逃さなかった。計算通りだ、と私は静かに思った。まるで、よく手入れされたチェスの駒を、目的のマス目へ滑り込ませたときのように。胸元のボタンをひとつ余分に外したリネンのブラウスは、西日の斜光を受けて、柔らかな曲線をいつもより明瞭に浮かび上がらせていた。

「ねえ、美香、今日なんかエッチな格好じゃない?」と亮介が言った。エンジンの均整のとれたハミングに、彼の乾いた声が混じる。

「えー、エッチじゃないよ。可愛くしただけだって」

「いや、胸がさ……やけに目立ってますよ」

「さっきからずっとチラ見してたでしょ。バレてるからね」

彼が照れ笑いを浮かべ、私もそれに合わせて小さく笑った。デートのあいだ中、そんなやりとりが続き、彼の視線が胸に触れるたび、身体の奥で何かがゆっくりと熱を帯びていくのを感じていた。まるで、古いレコードの針が溝を辿るように、日常の表面の下に潜むものが少しずつ露わになっていく。



「べつにいいじゃない……だって、あなたを喜ばせようと思っただけよ。それに自分の着たいものを着ただけです」

「でも、行きと一緒で視線のやり場に困ります」

「最初からずっと見ていたくせに……よく言うわ」

彼が困ったような薄い笑みを浮かべ、私も小さく肩を揺らした。 車内に流れる音楽は、古いジャズのレコードのように滑らかで、それでいて二人を隔てる透明な膜を少しずつ溶かしていった。彼の視線が素肌に触れるたび、私の皮膚のすぐ下で、小さな温水プールに温かい水が満たされていくような感覚があった。


/184ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ