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国選種付人物語−種付される人妻たち
第3章 舞風さんと種付人
いや、そんなことは絶対にないはずだ。

だって渡辺は、見た目も体型も冴えない、いかにもお堅い中年男だ。

​自分で言うのもなんだが、男としてのルックスなら僕の方がまだイケている自信がある。

確かに、包茎で短小な僕のセックスでは、舞風を満足させられていないかもしれない。

一方で、13年も種付人を続けている渡辺は、セックスに関しては熟練のプロかもしれない。

だからなんだと言うのだ。

たった1回や2回、男と身体を重ねたからといって、僕と舞風が幼少期から築き上げてきた20年以上の絆が、そう簡単に壊れるわけがない。

​「……」

じゃあ、何が心配なんだ?

もはや、舞風を説得する材料は見当たらなかった。

ただ、僕が舞風を、僕たちの絆を信じきれるかどうかの問題ではないのか…。

それまで静観していた渡辺が、静かに口を開いた。

「『観察』はご主人様の正当な権利です。たとえ奥様が反対されたとしても、権利を行使することは可能です。もちろん、奥様の意思を尊重されて、権利を行使しないという選択をすることもできますが、いかがなさいますか?」

渡辺の淡々とした声が、和室の静寂に響いた。

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