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国選種付人物語−種付される人妻たち
第3章 舞風さんと種付人
同席してほしいと舞風に言われたわけではないけれど、心配だからそばにいると決めた僕の覚悟。
そして、僕を安心させるために「全部見られちゃうのは恥ずかしい」と冗談めかして笑っていたさっきまでの舞風の態度。
それらが一瞬で脳裏を駆け巡り、彼女の突然の申し出に、僕の頭の中は完全に混乱してしまった。
「でも……僕は舞風ちゃんが心配だから……」
僕はなんとか舞風を説得しようとした。
本当に、舞風のことが心配なのだ。
でも――。僕は一体、舞風の何を心配しているのだろう。
一番に頭に浮かぶのは、あの男が舞風に暴力を振るったり、身体を傷つけるような乱暴なことをするのではないか、ということだ。
しかし、目の前に正座している渡辺が、そんな凶行に及ぶとは到底思えなかった。
それに、国選種付人という特殊な職務の性質上、相手の人妻を傷つけるような真似をすれば、即座に資格を剥奪され、一般の犯罪者以上に厳しく処罰される仕組みになっている。
「……」
そう考えると、それを理由に舞風を説得することはできなかった。
じゃあ、次に心配なことは何だ。
……決してあるはずがないとは思う。
けれど、万に一つでも、舞風が僕以外のこの種付人に好意を抱いてしまうのではないか――という、男としての醜い嫉妬と不安だった。
そして、僕を安心させるために「全部見られちゃうのは恥ずかしい」と冗談めかして笑っていたさっきまでの舞風の態度。
それらが一瞬で脳裏を駆け巡り、彼女の突然の申し出に、僕の頭の中は完全に混乱してしまった。
「でも……僕は舞風ちゃんが心配だから……」
僕はなんとか舞風を説得しようとした。
本当に、舞風のことが心配なのだ。
でも――。僕は一体、舞風の何を心配しているのだろう。
一番に頭に浮かぶのは、あの男が舞風に暴力を振るったり、身体を傷つけるような乱暴なことをするのではないか、ということだ。
しかし、目の前に正座している渡辺が、そんな凶行に及ぶとは到底思えなかった。
それに、国選種付人という特殊な職務の性質上、相手の人妻を傷つけるような真似をすれば、即座に資格を剥奪され、一般の犯罪者以上に厳しく処罰される仕組みになっている。
「……」
そう考えると、それを理由に舞風を説得することはできなかった。
じゃあ、次に心配なことは何だ。
……決してあるはずがないとは思う。
けれど、万に一つでも、舞風が僕以外のこの種付人に好意を抱いてしまうのではないか――という、男としての醜い嫉妬と不安だった。

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